第一部 省エネ計算を学ぶ

辻先生自作の「環境デザインサポートツール」を参加費だけで手に入れる、またとないチャンスです
山梨でも全面義務化を前に、設計者・施工者が省エネな家づくりをできるようになるための「省エネ講習」を実施しています。「設計篇」の講義では手計算で外皮性能を求めるやり方を学びますが、「めんどうで、とても自分ではできなさそう…」という印象を持つ方も多いようです。国の機関である「建築研究所」から計算プログラムが提供されていますが、それも自分で入力するものが多く、とっつきにくい印象です。

そこで、救いとなるのが、今回、勉強会の第一部でご紹介する、岐阜県立森林文化アカデミーの辻充孝先生が開発した「環境デザインサポートツール」です。施工事例の断熱材の種類と厚み、開口部の種類と寸法を入力しさえすれば、断熱材やサッシなどのデータを参照して計算してくれます

今年度からは「簡易計算法」や、断熱施工や開口部を仕様通り基準をクリアできる「仕様規定」も講習会で教えています。しかし計算を簡単にするためには安全率を大きく見るため、自由度は小さくなりますから、詳細計算でする場合と比べて、断熱材はより厚く、開口部はより小さくならざるを得ません。かといって、省エネ計算を外注に出せば、建築コストアップ要因となります。

この「環境デザインサポートツール」は、辻先生がご自身の設計業務と研究のために作られたもので、市販されていません。しかし、勉強会に参加した人は、自分の施工事例のデータを先生の研究のために提供するという条件で、使う権利をもらえます。

今回の勉強会の3,000円が、価値ある3,000円であることがお分かりいただけるかと思います!
講師:辻 充孝(つじ みつたか)
岐阜県立森林文化アカデミー 准教授
「環境デザインサポートツール」開発者