それぞれのWALK

WALKで歩いている人、サポーター、WALKに出会った人･･･ひとりひとりが心に感じたWALKを、文章に、絵に、詩にあらわしたのを集めたコーナーです。

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トム・ダストゥさん（アベナキ民族、WALK発願者）

「大地を掘り起こして地中深く眠るものを取り出してはならない、そんなことをしたら人は母なる大地との調和を失い、滅びに向かうことになる」

私たちインディアンは、祖先からそう教えられてきました。その大地が不本意にも掘り起こされ、取り出されたウラン鉱石からつくられたのが、55年前に広島に落とされ、多くの人のいのちを奪った「原爆」です。それ以来、大地は、空気は、水は汚れる一方ですし、ウラン鉱石から核エネルギーを取り出す「原子力発電」が、より早くより便利な生活を支えるために、危険だと分かっていながらもなお動き続けています。安全だと言われていても,たとえば大地震が起きて破壊されてしまったら、チェルノブイリ事故のようなことが起きかねないのに･･･

広島被爆の悲劇が二度と繰り返されないように祈ることは、たとえ平和利用であっても、核エネルギーは使わない世界を希望することでもあると思います。子供たちやこれから生まれてくる子供たちに良い世界を残していくために、私たちの世代は、滅びにいたる道に惑わされることのないよう、祈り、行動する必要があります。一歩一歩、母なる大地に触れることで、汚れた大地を聖なるものとして回復する、そのためのWALKです。

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