東海地震震源の真上にある浜岡原発 静岡県浜岡町にある、浜岡原発。東海地震の震源直上に4基の原子炉があり、1基が建設中です。 東海地震は1年に4cmの速度で西南日本の下に沈み込むフィリピン海プレートと、西南 日本のプレート境界で、静岡県下を震源として100〜200年おきに発生する大地震です。 前回の東海地震は1854年、下田に停泊していたロシアの黒船が津波で沈みました。 前々回の東海地震は1707年でした。 1707年東海地震と1854年東海地震の間隔は147年、 来年2000年は、1854年東海地震から147年になります。 20年以上前から、発生時期に来ていると言われています。 年々、その可能性は高くなっています。 今回の東海地震について、静岡県防災課の予測では、三島〜袋井の広範な地域で、震 度7の揺れになると考えられています。震度7は、1995年・神戸で最もひどく揺れた (建物の倒壊30%以上)地域と同じ被害を受ける地域です。 その震源域の真上に浜岡町があります。フィリピン海プレートの沈み込みに引きずら れ、浜岡は掛川に対して、1年に5mmづつ沈降しています。東海地震発生時には、両プ レートが噛み合った面がずれ動き、浜岡は一瞬に1mほど跳ね戻ります。 浜岡原発が東海地震時に無事に済まないことは、やがて事実が証明するでしょう。 東海地震が起きたら、何が起こるのか・・ 浜岡原発の設計のための東海地震による揺れの強さの見積もりはまったく誤っている (石橋克彦・神戸大)、「強固な岩盤」と宣伝されている地層は弱い砂泥互層(軟 岩)である(伊藤通玄・静岡県地学会)etc. 瀬尾健(故人・京都大)の見積もりでは、3号炉がチェルノヴイリ級の放射能放出事 故を起した場合、もし曇り風速2mで風下になったときに、避難できなかったときに被 曝による急性死者の割合が99%以上になるのは、浜岡、御前崎、相良、小笠、大東。 90%以上になるのは、榛原、菊川、大須賀。50%以上になるのは、吉田、掛川、浅 羽、10%以上になるのは、大井川、島田、金谷、袋井、福田。焼津、森、竜洋でも風 下になれば1000名以上の死者が出る。 これらの町をウォークが通るとき、どうか住民 のことを思ってください。東京方面が風下になった場合、晩発性放射能障害による将 来のガン死者数は434万人に達する。数10年以上居住禁止になる区域は、関東〜北 陸〜関西までの範囲に点在することになる・・・。 せめて東海地震が起きるまで、 浜岡原発の運転休止を求めましょう 近いうちに発生が確実であることが広く知られ法律でも震災対策が義務付けられた東海地震の、その震源の真上で原発を運転し、大量の被爆者を生み出し、地球規模の環 境汚染を引き起こすのは、全人類と生命にたいする罪です。「知らなかった」「想定外だった」ではすみません。せめて、東海地震が発生するまで浜岡原発を休止するこ とを求めます。