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2002 Hiroshima Flame Walk
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2002年「広島原爆の火」ピースウォーク in U.S.A. シアトルからニューヨーク国連本部に向けて 2002年1月15日〜5月12日 2002年1月15日を出発日として、世界各地から集まった人々が広島原爆の残り火を携えて米国を横断します。私たちは、世界平和、軍備撤廃のために、米国の新しい戦争政策の一つである「スター・ウォーズ(Star Wars)」ミサイル防衛構想を終わらせるために、そして、母なる大地をさらなる破壊から守るために歩きます。そして、私たちは核兵器開発のために犠牲となったアメリカ先住民の方々を敬い、彼らの平和へのメッセージに耳を傾けたいと思っています。2001年9月11日の事件とその結果として起きた戦争によって、この巡礼と私たちの祈りはさらに緊急なものとなりました。 広島原爆の火 1945年8月6日の広島原爆投下から約一ヶ月後、山本達雄さんは広島の爆心地に近い叔父の書店で見つけた原爆の残り火をカイロに点火して、福岡の家に持ち返りました。残り火を見つけた時、山本さんは「この火が叔父を、皆を殺したんだ」と怒りにふるえたということですが、祖母に見せるために持ち帰った火は、祖母によって火鉢の中で燃やし続けられ、朝夕は仏壇に灯し続けられたのでした。山本さんにとってはアメリカへの恨みの火、怒りの火でしたが、彼の祖母にとってその火は、原爆で死んだ息子を想う愛の火だったのです。祖母は12年間火を守り続け、その間に山本さんの怒りの心が愛の心へと変化していったということです。1968年に山本さんが住む福岡県八女郡星野村に「平和の塔」が建立され、山本さんの原爆の火が点火されました。星野村では毎年8月6日に「平和の塔」の前で平和祈念式典が開かれています。そして山本さんが広島から持ち帰った原爆の火は、世界平和のシンボルとなり、そこから分火された火が日本各地で灯され守られています。その広島原爆の残り火から56年の間、ずっと灯され続けて来た火が、人々の手によって運ばれ北米大陸を横断します。
核の恐怖とアメリカ先住民 20世紀には、1億780万人という人類史上に前例のない数の人々が戦争で亡くなりました。戦時下の戦闘で亡くなった人々だけでなく、核兵器の製造に関連して亡くなった人々もいます。そしてまた、核兵器の影響によって、大地、空気、そして水が酷く傷つけられ病んでいます。 日本だけが原子爆弾の犠牲になったわけではありません。原爆投下以前においても、1942年に最初の原子爆弾を製造するマンハッタン計画が合衆国政府によって秘密裏に開始されており、核による破壊のプロセスはすでに始まっていました。 このマンハッタン計画によって、アメリカ先住民が住んでいた土地の多くは、計画に従って原子爆弾製造のためのプルトニウム抽出やウラン濃縮、核廃棄物の投棄のために使われ、その結果、土地が汚染され、また人々は放射能による被曝を受けました。 アメリカ先住民の土地へ広島原爆の火を運ぶことによって、多くの被害を受けたアメリカ先住民と共に大地に祈りを捧げたいと思います 。
戻って来た「スター・ウォーズ」ミサイル防衛システム ブッシュ政権、国防総省、そして兵器製造企業は、レーガン政権下で出現した「スター・ウォーズ」ミサイル防衛システムを取り戻そうとしています。これは米国が核兵器を宇宙に配備することで、宇宙をコントロールし、支配しようとする計画の一部です。このシステムは、経済的にも、また核兵器のコントロールと開発への影響といった点においても莫大な費用になります。結局、それは私たちの安全を保障するものではなく、ニューヨークで起きたようなテロリズムから私たちを守ることはできません。 米国は「スター・ウォーズ」を構築するために、非核散国際条約から離脱しようとしています。「スター・ウォーズ」は兵器競争を煽り立てるものであり、それを止めるためのものではありません。もし「スター・ウォーズ」計画が進めば、中国やインド、パキスタンといったすでに核兵器を持っている国々は、その備えを増加させ、さらに核兵器を持っていない国々は、その保持のために動き出すことでしょう。 50人のノーベル賞受賞者を含む科学者達は、「スター・ウォーズ」は成功しないであろうと言っています。この種のミサイル・システムの開発には一兆ドル(100兆円)かかるであろうと見積もられています。このような一方的に世界を支配する計画は、人間の生活に必要な健康衛生、教育、環境といったことに使われる納税者のお金を奪うものです。世界の安全と平和を創造するための倫理的で現実的な唯一の解決策は、世界中の核兵器を完全に排除することです。これは容易なことではありませんが、ただ一つの真に意味のある選択肢なのです。 平和への歩み 2002年「広島原爆の火」ピースウォーク in U.S.Aは、世界各地の人々が集まり、戦争と破壊を終結させるための希望の祈りを携えて、米国内の軍事基地、核実験場、兵器製造企業を巡って行きます。それは、政治的な声明を持つものではなく、祈り歩く巡礼といった精神的な行いです。そして、私たちは21世紀の人々が対立して戦い合うような世界で生きるべきではなく、全ての命と一緒に調和の中で生きることができるようになることを願います。歩き、そして平和を祈ることによって、私たちは全ての人々と、そして母なる大地とつながります。 ●スケジュールの詳細情報はこちら
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