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12/31 20世紀最後の祈り
1/1 21世紀夜明けの祈り
東京から広島へ。1日20-25キロの行程を歩いているWALKの「巡礼日誌」です。
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箱根山頂→三島→沼津
朝3:00に(高遠に)着き、9:00ごろ実杜を保育園に送り出したあと、永は大鹿のボブさん、聖夜たちの支流ウォークを追いかける。ようやく上村の山道で追いつく。道ばたで昼寝中。かつみ、やよいの二人のサポーター。休んだあと、ボブさん、聖夜は二粒の滴のように静かに紅葉の山道へ。
(塩田永)
今晩は初めての地元サポーターとの交流会が予定されていることもあり、いつもより早く8時に出発した。残念ながら朝、さくらちゃんが帰宅した。明日、新たにウォーク事務局を引き受けてくれることになった神戸元気村で、今後の体制づくりについて、元気村副代表の杉森君、大阪の岡野、愛知のハル、広島のシュンが参加して事務局会議が開かれることもあり、この辺りで一度帰っておかないと、ずっと帰れないからだ。僕はハマりやすく気が回らないたちなので、さくらちゃんのようにこまめに連絡してくれたり、メモを取ってくれている人がいるととっても助かったのだが、しばらくの間は仕方ない。 今日はその大半が下り道で、三島に出るまではずっと山の木々や田畑に包まれて歩くことが出来、その上ポカポカの陽気で、とても気持ちの良い軽やかなウォークとなった。途中、アスファルトの車道から古い街道へと入った。森の中の石畳のある道で、昔この道を歩いた人達に思いを馳せながら、ディネ民族に教えてもらったエルダーソングを歌いながら歩いた。昼食は飯野さん、啓介さんが、今日一日サポートに回ってくれ、いいポイントを見つけて運んでくれた。カセットコンロを使ってスープも作ってくれていた。パンとピーナッツバターとスープとサラダにお茶。外人一行はこのパターンの昼食が大好きで、みんな大喜びしていた。またお昼に地元FM局のボイスキュー(FMみしまかんなみ)にて、ウォークのインフォメーションが流れたらしい。今晩お世話になる「山猫ドンブリ亭」のご主人が動いてくれたようだ。三島に差し掛かった辺りで、「人間家族」の大築さんが車で登場した。今夜の交流会のことや浜岡原発に関するキイマンを紹介していただき、陰ながら支えていただいている。トムさん達の宿泊地、沼津グランドホテルには夕暮れ前に到着した。今夜でホテルはおしまい。明日からはトムさん達も、僕らと一緒に地元のサポーターの方々がご用意して下さった宿で、寝袋で寝てもらう。荷物が受け取りやすい最終ポイントだったため、長野県北相木村のター坊&教子さんからの無農薬リンゴ紅玉 一箱をはじめ、お米、チラシなど、様々な物がホテルに届いた。断線していたモデムケーブルの新品もようやく到着し、通 信環境も復活した。
沼津市内に入ったWALK(撮影/人間家族編集室)
沼津からは車に分乗し、三島市内にある「山猫ドンブリ亭」へと向かった。交流会場兼宿泊場所としてここが決まったのは、つい二日前。大築さんに紹介された伊豆修善寺に住む松本圭司さんが、食事をする間もなく電話に追われながら、八方探し回ってやっとたどり着いた場所であった。大変なご苦労かけてしまったが、この界隈での新たなネットワークづくりにもなって良かったと言って下さり、ホッとした。どうもありがとうございました。二階にて、二時間ほどの夕食会&交流会は行われた。急な話であったにも関わらず、自然農、自然治療、反原発運動を行っている地元三島、沼津、伊豆の人達が、10名以上集まった。全員が自己紹介をし、ここで再合流した奈良先生とトムさんからお話しをしてもらい、その後食事をしながらのフリートークとなった。奈良先生からは、一昨日広島市庁舎で行われた「ひろしま2001」の記者会見について、簡単な報告も成された。新聞社やテレビ局などの関心はあまり高くはなかったようだが、それでも共同通 信を始め、来てくれた記者達とはかなり突っ込んだ話が出来たようだ。広島原爆の残り火が、広島に向かって既に歩いて来ていて、この火を広島市民はどう受け入れるのか、そのことを投げかけたと言っておられた。夕食会は一品持ち寄り制ではあったものの、僕らは15名はごちそうにあずかっただけだし、持参できなかった方もいたので、料理は余るほどあったわけではなかった。しかしあるだけの美味しい手料理を、自分だけがガッつかず全員で仲良く分け合って食べていたことが、とても気持ちよくて印象的だった。翌朝、ドンブリ亭のご主人小林さんに指摘されたのだが、つい日本人同士、友達同士で固まってしまい、地元の方々とトムさんとの会話がさほど成されず、アッという間に時間が過ぎてしまった。僕らもそのことに気づかずに、ついおしゃべりに夢中になっていた。今後各地で続くであろう交流会を良い機会にするためのいい学びとなったし、何よりもこの地でオルタナティブに生きる新しい仲間達と出会え、つながりをつくれたことは本当に良かった。「人間家族」の大築さんからは干物を、「ドンブリ亭」の向かえにある自然食品店「アニュー三島」の岩部さんからはパンなど自然食の乾物を、他にも地元の方からみかんを一箱頂いた。どうもありがとうございました。食材が徐々に集まってきて嬉しい。あきお、三枝子さん&素也、篠原さんはドンブリ亭二階に泊まった。
(あきお)
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