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東京から広島へ。1日20-25キロの行程を歩いているWALKの「巡礼日誌」です。
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百間川河川敷→清音駅(阿智神社、泊)倉敷(約25km)  
 
桃太郎の里、吉備の国を歩きました。
吉備路は、いくつかの川を伝って、吉備津神社、吉備津彦神社を結んで続いています。セイタカアワダチソウが黄色く茂る土手の道や、川沿いのサイクリング道路と、車にわずらわされない、恵まれたルートを歩くことのできた、小春日和の一日。このルートを選んでくれた岡山のサポーターの方に感謝。

稲刈りが終わったあとの田圃には、緑色の芽がひゅっひゅっと伸びています。ひこばえ、というのだと教わりました。本格的な冬が来る前に未熟な穂をつけてから枯れるのだとか。植物のすごい生命力。

吉備路沿いの家は、黒く焼いた板を使った民家が多い。その土地土地の棟梁が、伝えられた通りに建てる家はどれも同じ約束事でトーンが揃っていて、まわりの風景によく調和して美しい。

道沿いに見える小山はこんもり低く、丸く、さまざまにに秋の色。黄色、赤、茶色、緑に残る松。時々目のさめるような赤が、飛び込んできます。美しい、田舎の風景。歩いている心に焼き付きます。普段ずっと東京にいて、ホームページをつくることを通してWALKにつながっている身。実際にこうやって一日でも歩けて、本当にうれしい。ずーっと抱っこして歩いている匠を「おんぶした方が楽じゃない?」と、みんなが背負わせ直してくれました。たしかに重たいけれど、二人分歩かせてもらってもいる。東京で留守中のシゴトをしてくれているもっちーの分もか。

昼食を食べたのは、鯉喰神社という不思議な名前の神社。遠くからでも甍や檜はだが光ってみえるような立派な吉備津・吉備津彦両神社とくらべると、ぼろぼろ、といってもいい、ところ。集落の中の小高い、ほんとに小さい岡に、松の短い参道とともに、ちょこんと建っている、やさしい感じの立て札を読むと、吉備津彦(桃太郎さん)がこのあたりを治めていた「悪い豪族、温羅(ウラ)」をついに追いつめたところ、ウラは自分の血がが流れる川に飛び込み、鯉に身を変じて、逃げようとした。桃太郎も自らを鷹の姿に変え、その鯉を喰った。地元の人たちがそのウラを祀ったのがこの神社だ、と。立て札をいっしょに見ていたのらやの塩田君が「ウラっちゅうのが、このあたりの先住民だったんかな」と。

そうかもね。地元の人たちはその霊を慰めるために、自分たちで神社をつくったんだな。征服者の神社でない、小さい神社を。なんだか、トムさんたちインディアンのこととか、アイヌのこととか、思えてなりませんでした。歴史は地層みたいになっていて、表向きは上の層しかみえないけれど、もともとあった層も、今でも、そこここに見え隠れしている。そして、もともとあった層ほど、自然と調和した暮らし方をしていた。今、私たちはそのもともとの層に学びはじめようとしているところなんだな、と思います。

英語のホームページをたちあげるための打ち合わせがあったので、WALKはここで切り上げて、尾道の阿智神社斎館へ。アンドリューと啓介さんと、トップページのコーナー紹介の英訳。原爆、原発、あたりの訳にさしかかると、なかなかむずかしい。「核兵器は表向きもっていない被爆国でありながら、平和利用といって原発を推進している」日本と「核兵器あり、原発もあり」と開き直っているアメリカとの、スタートラインの差が、細かいニュアンスのちぐはぐさとして出てしまう・・・言葉だけでない、文化とか情況の違いを感じさせられました。 夜、トムさん、塩田君と話し込んでいると、匠がハルさんの方へ「とことこ」っと歩きました。それもまぐれでなく、何往復か。1才2ヶ月にしてWALKで初歩き。嬉しい出発。匠、トムさんに木でできたくじらの親子のネックレスをもらって大喜び。インディアンの子供は、歩き始めの時にはじめて幼名をつけるそうで、トムさんはこの日、匠にアベナキ語でPisish Mista Nabeo (小さい大きい人という意味)という名前をつけてくれました。(ヨハナ)



朝、おいしい、おいしいエスプレッソと、のらやさんのパンで朝食。 昨夜の宿、立正佼成会の皆さんに見送りをうけて、本日の出発点、 百間川河川敷に向かう。しかし小松っちゃんの車がなかなか来ない。 岡山市内で迷ってしまったらしい。少し遅れて出発。

市内を抜けて川沿いの自動車道に入る。今日はほとんどこの道で 実に楽やった。日本の道は車中心に作られていて、歩道はあったり なかったり、特に大型トラックに抜かれる時の恐怖感とストレスは かなりのもんですよ。その点、吉備路はのどかな景色の中をずっと自動車道 が続き、ほんとに快適。空気も清澄。毎日こんなコースならどんなに楽か。 薄陽の差し始めた空にインディアン・ソングが高らかに響きわたる。

阿智神社分燈

 ウォークの途中、吉備津彦神社、吉備津神社に参拝していくが、ほとんど 人が通らない道ばかり歩いている俺達は人酔いして頭グルグルになってしまった。
 3時の休憩地点の国分寺辺りは、今日のウォークの中でも一番のどかで いやされてるなーと実感。ここんところ、サポートとウォークを一日おきに やっているので頭の中をカラにして歩ける今日は本当に幸せ。ありがとう。−合掌

 ウォーク後半、峠近辺で歩道がなくなり、列がバラバラに なってしまった。すかさずトムさんが全員を集めてサークルを組む。タバコ の葉を全員に渡し、集中力を高めてタバコの葉をそれぞれまき、出発。
先頭と最後尾に旗を立て、一列になって車道のわきのせまい所を一団となって進んだ。 5時ごろに清音駅到着、皆んな、ゴクローさん。おつかれさん。本日の宿は倉敷 の景観保存地区にある阿智神社。地元のおばあちゃん、おばちゃんのつくって くれた夕食、大量のおはぎなどなど暖かいもてなしをうけて大感激、大満足。
皆さんありがとうございました。それでは、おやすみなさい。 青木 寛行
 
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