岡野氏の「サンシャイン・クラブ」で、愛情のこもったもりだくさんな朝食をもりもりいただき、近くの公園にセレモニーに行った。堀越由美子さんがもってきたセイクレッドランのスタッフを私たちに託され、ロバートさんのメディスンポーチなどを広島まで持っていくことになる。そしてトムさんと共に祈りの言葉をささげた。その日彼が言った「ひとりひとりの個人的な問題をのりこえてひとつになって歩こう」という言葉が私の心に浸透した。みなさんに分かれを告げ、出発。
昨日の到着地点(大阪市役所)から、今日は大阪のコンクリートジャングルを通り抜け、尼崎まで歩く、最初の方、歩道を歩き、途中商店街を通り抜ける。ほとんど休憩なしで、速度も速かった。歩きながらトムさんといろいろ話す。
「人間に与えられたギフトはFREE。その自由は何をchoiceしようとグレートスピリットは何も言わない。悪い方に行こうが。しかしその悪いchoiceをやめた時、人はグレートスピリットとつながる」と彼は言った。
ひとりでも気づく人があらわれれば、地球のどこかで何かが癒されるのだろうと感じた。
昼前、休憩に入る。そこでーーの亡骸を発見する。とても美しいままの亡骸で、まるで生きているようだった。死は生と別物でなく、生の中に死があるんだなと私は感じた。
15kmの地点で、武庫川の川沿いに到着。昼食。食後、サークルをくんで、トムが「ここは昔、戦争や地震で亡くなった、癒されない魂たちが助けを求めているので、祈りを捧げよう」と言って、私たちはひとりずつタバコをセージにふりかけ、祈りを捧げ、浄化を行った。その後、体と気分がいくらか、軽くなった。「魂たちも喜んでいる」とトムも言った。
そして私たちは午前よりもエネルギーに満ちてWALKを再開。ピッチも早かったが、よりいっそうかたまって、歌いながら歩いた。強く祈りを感じた。みんなが一つのことを、一つになって祈ることは、強い力になると感じる。そこで、人の本質の色が見える女の子、じゅんこちゃんに出会う。お母さんと、半分だけの参加。じゅんこちゃんはトムの手をとり、彼のエナジーが気に入って心地よくて、歩いてる間もずっと握っていた。「彼はうすグリーンの人でピンクの星から来て宇宙をそうじする人」と言っていた。他の人も色を聞いたりして楽しんだ。彼女は新しいこども、スターチャイルドだと思った。時代の変化を感じる。あとで話していたが、彼女は私たちへのメッセンジャーでもあると話した。自分の色、ひとりひとりの色を知れ、と言う。
そして私たちは、元気村の人々に迎えられながら、感動のゴールをした。といっても広島まではまだまだだけど。時は7時だった。元気村の和尚さんのビジョンは、ひとりひとりの心に心の灯がともされること。それは私たちのビジョンでもあるのだな、と思った。
元気村での歓迎のあと、私たちは次の宿舎、夙川カトリック教会に向かう。教会では韓国料理が用意されていて、肉を久しぶりに食べる。毎日の心のこもった料理は、私たちに感謝を教えてくれる。教会は神聖なエネルギーに包まれていて、静かな祈りを自由にすることができた。
夜、トムさんを囲み、ボブサンはじめメンバー全員がミーティングに参加した。この時に話されたトムさんの言葉は、私たちに平和のビジョンを少しでもリアルに思い描くために一歩前進する助けになったと思う。しかし、とても疲れていて、聞きたいけどねむい、という状態であった。
世界中のネイティブな人々が国をこえて助け合える場所が日本を中心として広がればすばらしいだろう。そして夜おそくまで、さまざまなことが語り合われた。ようやく長い一日は幕を閉じた。私にとってはディープな、そして学びの多い一日だった。
(まりか)