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東京から広島へ。1日20-25キロの行程を歩いているWALKの「巡礼日誌」です。
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下関門司〜九州上陸・北九州市八幡  
 
今日は、私個人的には、上関原発予定地以来のWALKとなりました。久々のWALKに胸は高鳴ります。スタッフを頂いて、少しはりきり気味のスタートでした。広島を出てからの約1週間、私はキッチンの方に入ってました。女の人も少なく、男の人とのキッチン作業。普段キッチン作業などはあまりやらないであろう男の人とのごはんづくりには、少し戸惑いながらの、少しHARDなキッチンでした。

そしてWALK。今日はお昼ご飯にご招待とのことで、時間に限りがあり、かなり足早のWALK。少し足を痛めている私にとっては、やはりここでもHARDでした。今日感じたコト。素直に書きます。今日は何だかWALK隊が、軍隊のように思えてしまった。時間との闘い。絶対に離れてはいけないという(これはきっと私自身の勝手な思い込みだとは思うが)気迫。何だか私は、闘いに出かけて行く夫を止める妻のような気持ちになってしまった。とても辛かった。涙が出そうになった。一生懸命になる気持ちは分かるんだけど、その後にいる女や子供への思いやりは残っているのだろうか。本当の平和って何なんだろう。調和って何なんだろう。そしてサクリファイスって何なんだろう。そう想った。


最近、男と女の違いを良く感じる。少し過剰なぐらいに。みんな一緒に生活している。同じものを食べている。同じ部屋で眠る。みんなで平和の灯を長崎まで運ぶことを、祈りの中で運んで行くことを目的としている。はず。それなのに、時に男の人が恐くなる。自分が弱いのか。甘えてしまっているのか。今、少し分からなくなっている。だから今日は一生懸命歩いた。とにかく考えても分からないので、歩こうと思って。もっとみんなと生活をしてみようと思って。生きてみようと思って。

今日は小倉の街を通過した。長崎に落とされた原爆は、本当は小倉の街に落とされる予定だった。長崎に落とされる直前まで。長崎に原爆が落とされたのは8月9日。その前日、今日のこの宿泊地近くの製鉄所では、大きな空襲があった。そして8月9日のB29は、小倉の周辺上空を飛び回っていた。しかしその前日の空襲のおかげで、空には暗雲が広がり、爆心地を見つけることができなかったB29は、長崎の街へと目標を変えたそうです。何とも言えない複雑な、しかし本当にありがたいいのちを授かった土地なのでしょうか。


この宿泊をお世話して下さった樋口さん。小倉の原爆の話を教えてくれた。樋口さんは、とてもきらきらしている。いきいきしている。ありがたいという感謝の輝き。私にはそう見える。樋口さんも、もし小倉に原爆が落ちていたら、今ここには生きていなかったであろう人の一人なのです。

なんだか少しとりとめのない内容になってしまってますが、今日のWALKで感じたコトは、本当の平和ってなんだろう、調和ってなんだろう、です。私達は何を信じて、どこに生きて、今何をしているのだろう。どこに向かっているのだろう。一瞬一瞬にやる気を起こし、思いやり合うことを忘れずに、いろんな事を互いに伝え合って生きていきたい。やっぱり流されているだけじゃダメだと思う。生きて活かす。


想いをめぐらせ
動きをめぐらせ
もうすでにあるひとつの輪の中で
いのちの鼓動をめぐらせる
それが私の祈り……かな。
今日はぐるぐるした一日でした。ありがとう。

(ハラダナリヨ)
 
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